コラム

「2022年2月版」各国ニュースから見るインバウンド回復の見立て

訪日インバウンド関連ニュース2022.02.08
空港の写真

日本における感染状況

日本国内ではオミクロン株による感染者数が急激に増えており、全国で1日当たり8万人ほどの新規感染者が出ている。加えて、1月21日から2月13日にかけて東京を含む13都道府県で「まん延防止等重点措置」が発令された。今回は、当発表を受け改めて日本の渡航制限の現状と渡航再開目途に関するトピックを紹介していく。

日本の渡航制限の状況

日本では、「水際対策」として乗り継ぎ目的で日本に到着をする場合を除き 2月28日(月)までの期間において外国人の入国が停止されている。また、台湾や香港も同様の措置をとっており、緊急または人道的な配慮等の特別な条件を除いて、有効な居住許可を持っていない外国人の入国を一時的に停止している状況である。

WHOの新たな発表

各国が独自の渡航制限を設ける中、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスの世界的な蔓延に対し、依然警鐘を鳴らしてはいるが主要国におけるワクチン追加接種や飲み薬の普及を受け、新たに渡航制限の緩和措置を求める勧告をした。WHOはオミクロン株が国内にて観測された後に発令した渡航制限が封じ込めに対し有効的では無く、経済的・社会的な負担を各国にかけるという考えが背景にあり今回の解除を要求した。

渡航再開に向けた各国の動き

WHOの発表を受けて今後予測されるのは、渡航制限解除に対する国内の関心の高まりである。アメリカやフランスなどは、すでにワクチン接種や陰性証明を行うことで日本からの入国が許可されている国である。これらの国々では、重症者数や死者数を基準に渡航制限を解除している背景から、日本の旅行事業者からも欧米諸国を見習った早期の制限解除の要望が出てくる可能性ある。今回は日本を含めた国々の最新の動向を3つ取り上げた。

①タイの隔離施策完全撤廃について
タイでは、来月から全ての国と地域を対象にワクチン接種済みの旅行者に対し、隔離無しで受け入れを行うと発表した。これは全世界を通じて初めての動きであり、オミクロン株の重症化率などのデータを参考にし経済の立て直しの方向に舵を切った。

②クイーンズランド州、海外渡航者受け入れ再開について
オーストラリアのクイーンズランド州でも同様に渡航制限解除の動きが見られる。ワクチンを2回以上接種済みの日本、韓国、ニュージーランドからの渡航者については、隔離無しで入国できることを発表した。クイーンズランド州は、世界でも有数な自然、野生動物の宝庫で2019年には270万人以上の旅行客で賑わった場所であり、徐々にコロナ以前の様な観光産業の盛り上がりを見せることを願う。
参照:https://www.qld.gov.au/health/conditions/health-alerts/coronavirus-covid-19/current-status/public-health-directions/travelling-to-queensland/entering-queensland-from-overseas

③群馬県安中市によるインバウンド向けのオンラインツアー
見込み旅行客誘致のためのオンラインツアーなどの動きも活発化しており、群馬県安中市では、台湾の旅行会社17社に向けに地域の名所や名産品などを紹介するオンラインツアーを実施し、コロナ収束後の来訪を呼びかけた。旅行会社の担当者からはコロナ後の旅行プランを組みたいなど確かな反応を得た。
参照:https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/60045

旅行再開の目途は?

オミクロン株の拡大などまだまだ感染状況の終息が見えないなかでも各国では段階的な渡航再開を行っている。日本では2022年2月まで渡航制限が解除されないが、解除後の旅行客の人数はどの様に変化していくだろうか。今後も引き続き注目してみていきたいと思う。

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